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project: 西荻の家
year:2019
西荻窪駅からほど近い住宅街の一角。
その界隈に美容室を構えた夫婦のための木造2階建て住宅。
敷地周辺は幅4mを切る狭い道路が多く、狭い道路に挟まれた昔の大きな敷地がいくつにも
分割され、建築面積・容積ともに最大まで確保された家がひしめき合い、通りから見る空は
どんどん狭く、小さくなってしまっている。
通りと敷地の間に余白の様な場所がつくれないか。
通る人が日差しを感じる空間ができないものか。
長方形の箱を45度にスパッと切った形の建物は、道路から斜めに後退して、空は少し広がり
を持った。そして通りに面して少し開けた場所になった。
外に開くというより内に開く住まい。
設えたベンチソファーは、第2のベットになりそうな程、うたた寝しているそう!
少ない休みに人目を気にすることなく、寝巻のままゴロゴロと過ごしたり、料理したり・・・
造作キッチンはそのカウンターを4.6mに伸ばし、その奥にパントリースペースを。
狭小空間を忘れる程ゆったりとしている。
密集した住宅街では、外部に向かって窓を大きく開ける程、カーテンが必要になる為、
常時カーテンが下りたままでは開放性に欠けて少し残念だから、斜めに切り取った先端に
大きく開口部を設け、室内のプライバシーを守りつつ、光や風を直接室内に取り込める様に、
カーテンのない窓をつくった。
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