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project: 辻堂の家

​year:2018

その昔に建てられた海の一望できる住まいを十数年前に購入されたお施主さん。

昔のきらびかな時代の面影を残す内装を、数年前に一度リフォームされていたものの、

ミラー貼りやピカッとする磨き仕上げの天然石など。

その上で子供たちがスケボーをするのだと!!

 

石貼りは改修工事で剥がすのもひと手間。使われている石だって立派なもの。

昔ながらのピカピカ豪華なこの石材を素肌に戻せないものか。子供たちが気兼ねなく

スケボー出来ないものか。通常はポリッシャーを使って磨き上げをするのを、

その逆の「磨き落とし」をしてもらった。

 

間取りは大きく変更しないものの、希望だったキッチンの移設や凸凹した天井の整理、

エアコン配管の整理など、ただそれだけでも随分とすっきりして、余計なことが

気にならない場所になった。

 

目の前にある海と、その前にある暮らしと。ただそれだけ。

まさにそんな表現がぴったりなご家族の暮らし。

 

工事中現場へ通ってみると、太陽光の強さをはっきりと感じた。

そして夏場の強い日差しで、室内の暗がりが浮かび上がる。

その光と影に影響されたような部屋の設えに、

人の生活と自然との関わりを深く感じる。

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